街なかを走る貨物列車
「若松市営電気軌道」

明治以降の若松では、度重なる洞海湾の開発によって北部の埋立てが急速に進み、新たに生まれた地には、各種の工場が次々と進出していました。こうした北湊工業地帯を支える物流の要として若松駅と埋立て地を繋ぐために、1936(昭和11)年に開業したのが、貨物輸送専用の「若松市営電気軌道」です。この軌道のルートは、若松駅の操車場から南海岸通りへ進み、現在のサンリブあたりから若松随一の繁華街だった中川通りへ進入、北湊や安瀬の工場地帯へと走っていく、というもの。人々の生活の足としてではなく、百貨店もあるまちの大通りを貨物輸送のための公営路面電車が走っていたのは、全国でも唯一若松だけ。世界的にも珍しい風景を「若松物語vol.23」と共に映像でお楽しみください。


 

 

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若松区のフリーペーパー『若松物語vol.23』では、「鉄路が語るまちの軌跡」と題し、詳しく紹介しています。

 

『若松物語vol.23』