畑たいむの「北九州路地裏ギャラリー」

 
時代が移り変わっても残したい、
かけがえのない路地裏の風景

  • 郷愁に溢れた路地裏の情景を描く畑たいむの作品をまとめた「北九州路地裏ギャラリー」。北九州探訪録限定公開となる本書には、昭和時代にタイムスリップしたような北九州の路地裏を表現した全12タイトルを収録。まだ市街地を路面電車が走っていた頃の小倉北区室町、若戸大橋開通50周年記念切手にも使われた若松区本町。今も白壁や風合いのある建物が多く残る八幡西区木屋瀬など、畑たいむが愛する路地裏の風景がノスタルジックな絵柄で描かれている。目まぐるしく変わる時代の中で、あの時代の匂いがたちこめる作品をぜひご覧ください。

【畑たいむコメント】 
私は、北九州で生まれ、北九州で育った。
日々の生活や風景、人との関わり合いはそれが当たり前だと思う毎日だった。
ところが、仕事でM市に移り住み、外から客観的に北九州を見ると、あらためて住みやすい街だったことがわかる。とかく工業の街だというイメージだが、観光客は、緑が多いことにまず驚く。自然あり、美味しい食材あり、文化あり、そこに住む人も、人情味が厚い。
シニアが住みたい街全国1位。 田舎暮らしをしたい街全国2位。
人口は100万人を切ったけれどほどよく都会で、ほどよく田舎なのである。
そんな街だから、古い路地や昭和の名残を感じさせる風景が今なお多く残るのも特徴だ。
いつしかそんな街の表情を描いているうちに半世紀。今でもひとつひとつの路地を歩くたびに新鮮な香りを感じてしまう大好きな街だ。

畑たいむ
「北九州路地裏ギャラリー」
企画・制作: 株式会社ゼンリンプリンテックス
 
▲「北九州路地裏ギャラリー」をebookで読む

 

畑たいむ (はたけ・たいむ) 
Profile
童画家・漫画家。北九州市小倉北区出身。1979年『週刊少年マガジン増刊SP』で漫画家デビュー。1993年朝日新聞「漫歩景」連載。2001年、北九州博覧祭にて日本一大きな紙芝居を制作。2005年、北九州空港開港記念グッズと空港ロビーに絵画提供。2011年、北九州市観光カレンダー作画。2012年、北九州市漫画ミュージアム初代館長に就任。2014年、福岡県福津市畦町に「あぜのまち絵本美術館」開館。2016年、『畑たいむの北九州路地裏さんぽ』発行。ノスタルジックな昭和の雰囲気のある風景を追い求めて、郷愁のある童画を制作する傍ら、各地で教室や講演、原画展を開催。
 
 

書籍情報

北九州路地裏さんぽ
価格 1,200円+税
販売店 クエスト・積文館系、白石書店、北九州市漫画ミュージアム、あぜのまち絵本美術館